• 2024年12月1日18:16:34更新

其処ではすべてが露呈する 〜小説の中の着物〜 澤田ふじ子『宗旦狐』

小説を読んでいて、自然と脳裏にその映像が浮かぶような描写に触れると、登場人物がよりリアルな肉付きを持って存在し、生き生きと動き出す。今宵の一冊は、澤田ふじ子著『宗旦狐 【茶湯にかかわる十二の短編】』。“

着物をまなぶ

「着物をまなぶ」というテーマにて、着物に関する様々な《まなび》のコラムをお届けします。

其処ではすべてが露呈する〜小説の中の着物〜 澤田ふじ子『宗旦狐ー茶湯にかかわる十二の短編ー』「徒然雨夜話ーつれづれ、あめのよばなしー」第四十三夜

今宵の一冊は、澤田ふじ子著『宗旦狐【茶湯にかかわる十二の短編】』。

このコラムを読んでくださっている皆さまの中には、お茶を習っていらっしゃる方も多いかと思います。お茶を習っているから自然と(必要に迫られて?)着物を着るようになった、あるいは逆で、着物を着たいから、その機会を増やすためにお茶を始めた……という方もいらっしゃるでしょう。

陰暦12月19日(現代の暦では11月19日)は「宗旦忌」。

茶道の数ある流派の中でも、最もメジャーと言える千家茶道の礎を築いたとされるのが千利休の孫に当たる千宗旦。彼が没したこの日は、裏千家では三大忌のひとつとして大切な行事とされています。

今月ー霜月/11月ーは、炉開きや口切りの茶事など、茶湯ちゃのゆにおけるお正月とも言われる節目の月でしたから、行事が目白押しでお忙しくされていた方も多かったでしょうね。これを機に、ようやく袷に手を通したという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

小説を読んでいて、自然と脳裏にその映像が浮かぶような描写に触れると、登場人物がよりリアルな肉付きを持って存在し、生き生きと動き出す。

“茶湯(ちゃのゆ)”という、研ぎ澄まされた美意識が行き渡る静謐で美しい精神世界の裏側に透けて見えるのは、正と邪、善と悪、徳と欲とを併せ持つ、愚かしくも愛おしい“ひと”という生き物の姿。

狐の悪戯などかわいいもの、よほどタチが悪いのは……?

小説をモチーフにした素敵なスタイリングのお話…
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