• 2023年8月4日22:49:06更新

これから振袖を選ぶ方へ 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.74

大昔の「あのとき着たかったもの」への後悔は尽きません。時を経て小さく縮んでいっても、無くなりはしないんですよね。わたしにとってそれは三つあって、その一つはセーラー服、二つ目は卒業式のときの袴、三つ目は、濃い紫色の振袖です。

きくちいまの、きものと

これから振袖を選ぶ方へ 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.74

着るものに対しての欲が深いと我ながら呆れるのですが、大昔の「あのとき着たかったもの」への後悔は尽きません。

時を経て小さく縮んでいっても、無くなりはしないんですよね。

わたしにとってそれは三つあって、その一つはセーラー服、二つ目は卒業式のときの袴、三つ目は、濃い紫色の振袖です。

セーラー服の高校に入りたかったのに入れなかったのはしょうがないとして、卒業式の袴は、親に遠慮して借りることを拒否したのでした。袴に関しては、大人になってからなぎなたを習ったことで、袴への憧れはある程度消化できた気がします。

でも、振袖は……

「着るもの」から「眺めるもの」になって久しいわたしですが、濃い紫色の振袖は、今も憧れたまま燻っている感じです。

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