- 2021年4月7日23:20:46更新
有職菓子御調進所 老松 ときじくのかぐのこのみ『大和橘』 「和菓子のデザインから」
ー旬の食材を取り入れるだけでなく、見た目の季節感も大切にする和菓子の世界。季節を少しだけ先取りするところも、きものと通ずる心がありますー
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和菓子のデザインから
見た目の季節感も大切にする和菓子の世界。
季節を少しだけ先取りするところも、きものと通ずる心があります。
「和菓子のデザインから」というテーマにて、いつもと違った角度から見た《きもの》に関するコラムをお届けします。
有職菓子御調進所 老松 ときじくのかぐのこのみ『大和橘』
非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)。
「時を定めず、いつでも香りを放つ実」との意味をもつ、この神話めいた名前の小さな実。
これ、何だかわかりますか?
今から1900年以上昔、垂仁天皇の時代のこと。
現在の兵庫県豊岡市に田道間守(たじまもり)という人がいました。
田道間守は垂仁天皇の命を受け、常世の国(古代の日本で信仰された海の彼方にある理想郷)にあるという不老長寿の果物「非時香菓」を探しに出かけます。
そして10年の歳月をかけてようやく見つけて持ち帰った「非時香菓」こそが、みかんの原種である「橘」だったと伝えられています。
今回のコラムでは、日本の菓子のルーツともいわれる橘の実を使ったお菓子がついに完成したと伺い、この菓子の生みの親である「老松」の植村健士さんを訪ねました。
着物や帯に描かれるおめでたい文様である吉祥文様。
その多くは中国から伝わったものですが、橘は日本で生まれた数少ない吉祥文様の一つだといわれています。
旬の食材を取り入れるだけでなく、見た目の季節感も大切にする和菓子の世界。
季節を少しだけ先取りするところも、きものと通ずる心があります。
共通する意匠やモチーフを通して、昔から大切にされてきた人々の想いに触れてみませんか?
詳しい内容と、ときじくのかぐのこのみ『大和橘』のご紹介はきものと公式サイトより!
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かがたにのりこ
あんこをこよなく愛し、月に2度は自宅 で餡炊きをするフリーライター。
金沢生まれ。こしあん党として育ち、 京都で粒あんの素晴らしさに目覚める。
現在はあんこ博愛主義者。
グルメ・和装・教育ジャンルの書籍 や雑誌、 Webコンテンツを中心に執筆をするほか、あんこイベントのコーディネートも務める。
https://twitter.com/kagayan_anko
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