• 2023年10月12日23:39:23更新

能面師という仕事(後編)~女流能面師・宇髙景子さんに聞く~ 「気になるお能」

無表情な面、聞き取れない言葉、古い価値観——能楽へのハードルは高く感じてしまいがち。
室町時代から受け継がれてきた日本を代表する舞台芸術への扉を、一緒に開いてみませんか?

派手髪の能面師・宇髙景子さんに、能面作りについて教えてもらいましょう。

まなぶ

「まなぶ」というテーマにて、様々な《まなび》のコラムをお届けします。

能面師という仕事(後編)~女流能面師・宇髙景子さんに聞く~ 「気になるお能」vol.6

能面の材料となるのは、樹齢200年以上の檜。20~30年かけて乾燥させ、カットした原木を使用します。

最初に行うのは、上下左右を決めること。

ブロックの中心に線を引き、そこに水を数滴垂らします。その水の滲み方を見て「吸い上げ幅の広い方を上にするのは、それがあるべき自然のままの姿だから」と、景子さん。

鋸(のこぎり)で角を落とし、鑿(のみ)を使って大まかな形を切り出します。その後、鑿や彫刻刀によって素彫りしたものに型紙を当てながら、ミリ単位で調整。

その仕上げ彫りが済んだら、下地を塗っていきます。サンドペーパーなどで磨きをかけ、メイクを施すように彩色(色付け)して完成です。

景子さんをはじめ、現代の能面師が打つ能面は、そのほとんどが「写し」といわれるレプリカ。手本となるのは、室町時代に制作された「本面(ほんめん)」です。

とはいえ、実物を見る機会はそう多くはないそうで、他流が所蔵するものを見せてもらう好機もありますが、多くは、博物館などで本物を見た記憶、写真や絵図などを頼りに制作していきます。

その複雑な表情はもちろん、傷や経年変化も正確に写し取っていき、味わいや深みさえも再現してこその「写し」。ただコピーを繰り返すのではなく、能面師が魂を込めて受け継いでこその面(おもて)なのです…

詳しい内容は、きものと公式サイトより!↓↓↓

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