- 2023年3月23日14:58:44更新
己より長く生きるものを継承する。 歌舞伎俳優 尾上右近さん(後編)
ミュージカルに映画、ドラマにバラエティーと、活動の幅を広げるなか、歌舞伎座でも大きな役を勤めるなど目が離せない存在の尾上右近さん。
インタビュー前編では、着物と粋、南座での花形歌舞伎についてうかがいました。
後編では歌舞伎と清元の違い、着物の楽しみについてうかがいます。
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きものと、わたし
「きものと、わたし」というテーマにて着物と関わる様々な人のインタビューとコラムを
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己より長く生きるものを継承する。 歌舞伎俳優 尾上右近さん(後編)
――縫いのひとつ紋というところがまたシャレていますね。
「紬ですと、染めの紋は入れられませんからね。それに縫い紋のさりげなさも好きなんです。
ちなみに役者・尾上右近としては「重ね扇」という役者紋になります。
初めてその紋付を染めたときは、家業とは違う役者という道を選んだということを、着物を通して実感しました。また、それが羽二重のいい絹でしたから、染めもしっかりしたものだとそれなりの重さになります。これが役者の重さでもあるんだなと。
そういう着物を自分で“選んで”作ったという感覚は、なにものにも代えがたいものでした」
ミュージカルに映画、ドラマにバラエティーと、活動の幅を広げるなか、歌舞伎座でも大きな役を勤めるなど目が離せない存在の尾上右近さん。
インタビュー前編では、着物と粋、南座での花形歌舞伎についてうかがいました。
先達の姿から“粋”を知る― 歌舞伎俳優 尾上右近さん(前編)
今回の後編のコラムでは、歌舞伎と清元の違い、着物の楽しみについてうかがいます!
尾上右近さんのインタビュー。
詳しい内容は、きものと公式サイトよりどうぞ!↓↓↓
歌舞伎俳優 二代目 尾上右近
1992年、東京都生まれ。
2000年4月、歌舞伎座『舞鶴雪月花』の松虫で岡村研佑の名で初舞台。
2005年1月、新橋演舞場『人情噺文七元結』の長兵衛娘お久、『喜撰』の所化で二代目尾上右近を襲名。
2010年1月、『旭輝黄金鯱』の戎太夫娘おみつで国立劇場特別賞を受賞。
2014年9月、名題適任証取得。
2015年、自主公演「研の會」第一回を開催。
2017年1月『しらぬい譚』の傾城綾機ほかで、7月『一條大蔵譚』の鬼次郎女房お京で国立劇場奨励賞を受賞。10月、新橋演舞場「スーパー歌舞伎Ⅱワンピース」にて主人公ルフィほか2役を演じ、注目を浴びる。
2018年1月『世界花小栗判官』の照手姫で国立劇場優秀賞を受賞。2月、七代目清元栄寿太夫を襲名。第三十九回松尾芸能賞新人賞受賞を受賞。
2021年、NHK大河ドラマ『青天を衝け』に孝明天皇役で出演。
2022年3月、映画『燃えよ剣』松平容保役で第42回日本アカデミー賞新人賞を受賞。
歌舞伎の舞台のほか、ミュージカルにも出演。テレビのバラエティーでも活躍し、歌舞伎俳優として広く知られる存在になっている。
この記事のライター
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