- 2024年4月6日22:28:56更新
単衣はいつから? 2024年版 「きくちいまが、今考えるきもののこと」
「あら、あなた、まだ袷の季節よ」なんて声をかけてくるような人は絶滅しました。
もしも遭遇したら、それは昭和からやって来たタイムリーパーです。
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きくちいまの、きものと
エッセイスト・イラストレーター きくち いま さん
ほぼ一年中を着物で過ごし、着物ライフの楽しさをイラストとエッセイでつづる。
執筆の他、着物や帯などのプロデュースも手がけ「着物は人生に寄り添うもの。
おしゃれで楽しくて、お守りのような存在の布になれたらと願い、ものづくりをしています」と語る。
著書に「大人かわいい着物読本」(主婦と生活社)、「おとなのときめきふだん着物」(河出書房新社)、「買ってはいけない着物と着物まわり」(実業之日本社)などがあり、最新刊は「東京着物さんぽ」(GB)。山形県在住で、子3人犬1匹の母でもある。
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単衣はいつから? 2024年版 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.82
単衣を着るのは六月と九月だけ、なんていうのは昭和のお話です。
去年の四月、茶道専門誌の五月号を読んだのですが、そこには、
「時代は流れて変化していくものなのですから、昨今の五月の気温を鑑みますと、すでに単衣でよいのではないかと思うのです」
「単衣のきものは、これまでのように、六月と九月だけのものにするのは無理があります。ぜひこれからは、初夏である五、六月と、初秋の九月、中秋の十月にもお召しになっていただきたい」
とありました。これは素晴らしい追い風です。厳格なお稽古ごとの代表格である茶道の世界でさえ、暑い日には率先して単衣を、と言うようになったのです。
開いたページからぶわっと風が吹いてきたように感じられ、あぁ、今わたしは歴史的瞬間に立ち会えたんだ、という気持ちになりました。
とはいえ、そもそも日本は縦に長いのです。
北海道と沖縄を同じくくりにして語るのには無理があるというもの。
それに暑がり寒がりという言葉があるように、人によって暑い寒いの感覚は異なります。一番大切なのは、着る人の感覚ではないでしょうか。その日過ごす場所の気温、出かける先の気温、体調などを総合判断すればいいのです。
本当ならば、誰が単衣だろうが、袷だろうが、そんなことは気にしなくてよい、という風潮になってくれたらいいのにな。
ちなみにわたしは、春彼岸が過ぎたら基本的に単衣を着ます…!
気になるコラムの続きと、きくちいまさんの連載は、「きものと」公式サイトにて!
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この記事のライター
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