- 2016年6月26日18:47:02更新
京都島原「花姿」で本格太夫体験「今日の私は艶やか太夫(たゆう)」
太夫(たゆう)という存在をご存知ですか?
京都島原の花街で芸を極めた最高峰の女性の位を太夫といい、300年以上もの歴史と伝統のある存在です。
そんな美しく艶やかな太夫に変身できる、本格太夫体験処「花姿」さんをご紹介します。
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太夫(たゆう)発祥の地、京都島原にある「花姿」で本格太夫体験
太夫という存在をご存じですか?
出典:http://entermeus.com/58736/
1909年、島原大門での太夫道中の様子。
太夫とは、京都島原の花街で芸を極めた最高峰の位の称号であり、
中には身分制度が徹底されていた時代に貴族や時の天皇に謁見できる位をもつ太夫もいたというくらいの飛び抜けた存在でした。
その絢爛豪華な美しさと芸事でのおもてなしを生業とする太夫は、現在も数名が現役で活躍されていて、実に300年以上もの歴史と伝統のある存在です。
太夫を相手にするには高額の費用が必要とされ、江戸では太夫が消滅し代わって「散茶(さんちゃ)」と呼ばれる遊女が「花魁」(おいらん)と呼ばれるようになりそちらが主流になる。
一方京・大坂には「太夫」の名は残り、別名「こったい」と呼ばれた。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E5%A4%AB_(%E9%81%8A%E5%A5%B3)
そんな美しく艶やかな太夫に変身できる、本格太夫体験処「花姿」さんをご紹介します。
太夫の本場、京都島原で太夫に変身
本格太夫体験処「花姿」さんは、まさに太夫の本場、京都島原にあり、
先程の写真の島原大門を少し南に下がったところにあります。
この大門の手前を左手(南)に進んでいくと「花姿」があります。
出典:https://www.facebook.com/kyoto.shimabara.hanasugata/
太夫体験「花姿」さんのこだわり。「お客様の美しい太夫姿が見たいんです」
1日1組限定、完全予約制でゆっくりと変身体験を楽しめる。
その日のお客様に、ゆっくりと満足のいく太夫姿を体験して欲しい・楽しんで欲しいとの思いから
「花姿」さんでは1日1組(2人まで)限定で完全予約制で太夫体験を受け付けられています。
「花姿」さんには舞妓体験や芸妓体験もありますが、一番人気はやはり太夫体験。
私ももちろん太夫体験をお願いしました。
私が選んだのは打ち掛け2種類と、島原大門での撮影がついたプランです。
説明を受けたら支度用に花姿さんの用意された浴衣に着替え、変身スタートです!
鬢付け油を引き、水白粉(みずおしろい)の本格的なお化粧
花姿さんでは本格的な太夫姿の体験をと、お化粧も鬢付け油を引き水白粉(みずおしろい)の本格的な日本化粧をして頂けます。
色味が入る前の真っ白な顔はとても怖面白いですが、
紅をひいていくとどんどん太夫さんらしくなっていき、変身の楽しさにうきうきしてきます。
ちなみに太夫さんは成り立ての舞妓さんと同じく下紅のみ。
半人前を表す舞妓さんの下紅とは違って、太夫さんの口紅はお公家文化から来ていて「余計なことは言わない」という作法であるという説もあるそうです。
ただ、花姿さんでは体験ですので下紅が気になるようでしたら、
上にも引いて頂くことはできますとのこと。
半かつらを使って自然で美しい仕上がりに
ベリーショートでない限りはできるだけ軽量の半かつらを使用して、
生え際が自然で、まるで自毛で結っているかのような美しい仕上がりに作ってくださいます。
ベリーショートの場合は全かつら(軽量)を被ってになりますが、
自然で美しい仕上がりになるようできるだけ半かつらを使われるようにされているとのこと。
かんざしの飾りをある程度さしたら、打ち掛けの下に着る赤い着物に着替えます。
打ち掛けの下のこの赤い着物も、公家文化によるものだそう。
前帯を締めたら、髪への飾り付けの仕上げです。
また襟足が三本足になっているのがわかりますか?
舞妓さんや芸妓は普段は二本足で、紋付きを着るような大事な場面では三本足となるのですが
太夫さんは普段から三本足。
これも、太夫さんのおもてなしのお相手がつねに最大限の敬意を払う位の方々であったということの現れなのでしょう。
最高位の太夫に相応しい、絢爛豪華な打ち掛け
かんざしでの飾り付けが終わったら、いよいよ打ち掛け選びです!
撮影セットの横には数々の豪華な打ち掛けが。
最高の位である太夫に相応しい、素晴らしい打ち掛けの数々ですが
近々また追加されるそうで、何を着ようかますます迷ってしまいますね。
ドーン!完成です。笑
私も迷いに迷って、室内での撮影には紫に鳳凰の打ち掛けを選びました。
小道具も色々揃えてあり、この写真では煙管を使ってのポーズを撮って頂きました。
島原大門での撮影には黒に孔雀の羽根と蝶の打ち掛けを選びました。
着物を整えて頂いたら、いざ島原大門へ!
太夫の本場だからこそのロケーション、島原大門
大門では正面も撮って頂きましたが、髪型をご紹介したいのでこの後ろ姿を。
「おふく」という髪型です。とっても華やかで可憐な髪型ですよね。
他にも「女元禄」という髪型が選べます。色っぽい「女元禄」にするか可憐な「おふく」にするか迷いに迷って今回は「おふく」を選びました。
「お客様の美しい太夫姿を見たいんです」
花姿さんには「お客様の美しい太夫姿を」という熱い想いがあります。
照明で雰囲気を変えたり、ポージングを提案してくださったりして、
最高の太夫姿を写し出せるよう全力でフォローしてくださるので
お一人でも初めての方でもきっと満足のいく太夫体験ができると思います。
カメラマンさんがたくさん撮った写真の中から2枚をアルバムにしてくださいます。
そのほかの写真データも後日CD-ROMにて郵送頂け、
またなんと手持ちのカメラやスマートフォンでの撮影もOKです。
せっかくの体験だからたくさん写真が撮れるのは嬉しいですよね♪
実際に体験してみて感じたこと
変身体験が終わるとお抹茶とお菓子を頂きました。
この最中よく見ると・・・!?素敵な心遣いも嬉しい一時でした。
(本編の内容からは外れますが、とっても美味しい最中でした!)
せっかくの変身体験だからじっくり太夫姿を楽しんで欲しい、そしてそれが良い思い出となるようにとの思いがその丁寧で温かい対応から伝わり、とても楽しい一時を過ごすことができました。
また京都では現在でも現役で本職の太夫さんがいらっしゃり、
その本職の太夫さんに失礼の無いよう体験といえども太夫の品位を保ち、豪華で美しく可憐な太夫姿を実現したいとのこだわりが、本格的な太夫姿体験ができる「花姿」さんの人気の秘密だと感じました。
「花姿」のおふたりと。とても丁寧で温かい接客でとても楽しい時間が過ごせました。
ぜひまた行ってみたい、今度はどんな打ち掛けを選ぼうかわくわくしています♪
花姿さんの情報はこちらから!
京都島原での本格太夫体験処「花姿」さんのホームページです。
FaceBookでの花姿さんのページです。
この記事のライター
- 日本舞踊家
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