- 2022年2月2日22:36:50更新
”着倒しきもの”に大島紬 「きくちいまが、今考えるきもののこと」
ーもったいない、と思う方もいるかもしれませんが、「着倒しきもの」こそ、着心地のいいものにしなくては続きません。大島紬は軽くて丈夫。皺にもなりにくいので、お出かけにもぴったり。ー「きものと」にてきくちいまさんの連載コラム!
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きくちいまの、きものと
エッセイスト・イラストレーター きくち いま さん
ほぼ一年中を着物で過ごし、着物ライフの楽しさをイラストとエッセイでつづる。
執筆の他、着物や帯などのプロデュースも手がけ「着物は人生に寄り添うもの。
おしゃれで楽しくて、お守りのような存在の布になれたらと願い、ものづくりをしています」と語る。
著書に「大人かわいい着物読本」(主婦と生活社)、「おとなのときめきふだん着物」(河出書房新社)、「買ってはいけない着物と着物まわり」(実業之日本社)などがあり、最新刊は「東京着物さんぽ」(GB)。山形県在住で、子3人犬1匹の母でもある。
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”着倒しきもの”に大島紬 「きくちいまが、今考えるきもののこと」
大島紬の取材をするために、奄美大島へ行ったことがあります。
ちょうど他の方も取材されていて、その男性が組合長に「大島紬は丈夫だから三代も持つんでしょう?それじゃ儲からないから、粗悪に作って数を売ればいいのに」と言い放ったところでした。
なんてことを!とわたしが目を見開いたタイミングで、組合長が「そんなことはできません!」と毅然として答えていて、ああ、大島紬は真面目な人たちがきちんと代々作ってきたんだな、と嬉しくなり、ますます大島紬が好きになったのでした。
そうなんです、大島紬は三代持つと言われているのです。
振袖や訪問着などの晴れ着ではなく、日常着としてのきものですから、使用頻度の高さは比べるまでもありません。それなのに親子孫の三世代が着ても大丈夫なんですよ。
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