- 2016年10月24日17:36:17更新
【玉のり】百貨店でも人気の着物ブランド!デザイナーハシヅメノリコさんインタビュー
16周年を迎える和装小物ブランド「玉のり」。
個性的な足袋や帯留、作り帯などが人気を博し、幅広い層に支持されています。”笑うキモノ生活”を提唱するオーナーでデザイナーのハシヅメノリコさんに人気の秘密を伺ってきました。
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■「遊びのシーンのキモノ」に捧げる個性的な小物たち
「玉のり」のファンは幅広く、着物を着る全ての年代から人気を集めています。キラキラ光る帯留や羽織紐、洋服地を使った長羽織やホログラムに輝くようなストレッチ足袋、世界中の生地を使った作り帯にオリジナルの小千谷縮「玉のりおぢや」など、個性的な商品を挙げれば枚挙にいとまがありません。
「玉のりではオリジナル商品を中心にキモノまわりの様々なアイテムを揃えています。遊びのキモノは自由ですから堅苦しいことは抜きにしましょうよ。”今日何を着ようかな?”と考えるときにキ モノが選択肢にあって欲しいんです。」(ハシヅメさん)
驚くことに「玉のり」は現在オンラインショップや店舗を構えておらず、百貨店の催事を中心に販売しているとのことです。
「日本橋三越、新宿伊勢丹、銀座三越、あと先日は愛媛の松山三越などでも催事を行いました。 出始めたのは10年前くらいからかな?今でもお世話になっている撫松庵さんがきっかけですね。やっぱり素材の風合いや色合いはモニターでは伝えにくのでネット販売は休止中。ぜひ商品を直接手にとっていただきたいと思います。」(ハシヅメさん)
11月1日まで日本橋三越本店本館4階華むすびにて[玉のり]商品展開中とのこと。この機会にぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。
■年齢を重ねても自分らしいキモノスタイルを!「玉のり」誕生。
ご自身の着こなしもとっても素敵なハシヅメさん。着物との出会い、そして「玉のり」誕生のきっかけを伺ってみました。
「私が二十歳くらいの頃に第一次アンティーク着物ブームがあり、そこで独学で着付けを勉強し始めたことがきっかけですね。ちゃんと習ったことはないかな(笑)。 新卒の頃は百貨店の社員だったんですが、デザインの仕事をしたいと思って桑沢デザイン研究所に通って、そこから広告プロダクションで働いていました。その後結婚や出産があって、入院がきっ かけで”たまざわじゅんこ”(ぬいぐるみ作家)さんと知り合ったんです。デザインを仕事にする者同士が出会って「玉のり」が生まれました。「玉」はたまがわじゅんこさんの「玉」、「のり」 は私ノリコの「のり」です。」(ハシヅメさん)
着物が好きで、”次に仕事をするなら着物だな!”とお考えだったとのこと。最初は帯留などの小物が中心だったけれど、いつのまにか帯や着物も作るようになったそうです。
「もとからアンティーク着物が好きなんですが、年齢を重ねてからはちょっと控えるようになっていったんです。アンティークが似合わなくなってきたような気がして...。でも新たに買うとしても欲しいと思えるものがあまりなくて(笑)。当時唯一素敵だな~と思っていたのは撫松庵さん。今でこそ個性的なキモノブランドも多いけれど、百貨店で唯一展開しておられたのが撫松庵さんでした。そんな撫松庵さんへの憧れが高じて自分で作ってしまおうって思いついて洋服の生地で 作り始めてみたんです。選ぶポイントは柄が派手なことです!」(ハシヅメさん)
日本橋めぐりの会と三越スタッフの協力で、着物でお出かけする日本橋ツアーなども開催しています。「玉のり」の新作や催事、イベント情報はHPやTwitter(@tamanori_web)、Facebookでチェックしてみてください。
■海外へ着物というファッションを伝えたい
現在は縫製などの外注以外は全てお一人でこなしているということですが、これからの展開はどのようにお考えなのでしょうか。
「玉のり=私自身なので規模を大きくしたいとかそういう考えはありません。でも仕事とは別のライフワークとして海外で”カジュアルなキモノ”を広めていきたいと思っています。以前にスペインでの茶会にご一緒させていただいたことがあったんです。それはとても楽しかったですね。翌年には現地のモデルさんを起用してキモノのショーをやってしまうくらいには(笑)。そんな風に少しずつ海外の方にもファッションとしてのキモノを楽しんでもらえたらと思っています。スペイン語も勉強しているんですよ。上達しないんですが!また今度和文化の方達とソレントに行くので、頑張ってきます。」(ハシヅメさん)
そう笑顔で語るハシヅメさん。明るく行動的なスタイルはお話してるだけで元気をもらえました。着物に親しんで30年、今後は今までに蓄積してきた知識や考えを少しずつリリースしていきたいそう。ハシヅメさんからの発信に目が離せません。
【撮影協力】
※ハシヅメノリコ...1964年京都生まれ。グラフィックデザイナー、イラストレーターとして活動後、2001年に[玉のり]を立ち上げる。
※[玉のり]笑うキモノ生活
〒102-0083 東京都千代田区麹町1-5-4-411
03-3264-5507
11月1日まで日本橋三越本店4階にて[玉のり]展開中。
【画像】
※撮影/蕾写真館
この記事のライター
- 蕾写真館キモノスタイリスト/着付け師
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