• 2016年5月26日0:31:29更新

ポリのプレタきもので気軽にきもの生活☆

みなさんはポリエステル素材のプレタきものをご存知ですか。
通称「ポリのプレタ」と言われています。

今回は、ポリのプレタきもののメリット、デメリットをご紹介いたします。

プレタってなに?

そもそもプレタとは、フランス語のプレタポルテの略で、高級既製品という意味です。

きものは新品で購入する場合、着る人のサイズに合わせてオーダーメイドが基本ですが、プレタきものは市販されている洋服と同じようにS・M・Lといったサイズで販売されています。

本来きものを仕立てる場合、反物の金額+お仕立て代(大体2万円~)が必要になり、完成まで1ヵ月ほど時間がかかります。
しかし、プレタきものの場合、既に仕立て済みの状態で販売しているので、価格は販売価格の料金のみで、購入したその日からすぐに着ることができるのが利点です。

プレタきものは主に若者から支持されており、きものの種類も豊富になってきました。
プレタきもの専門の呉服屋も出店されており、今後ますます世間に浸透していきそうです。

出典:http://www.kimono-asobi.net/preta/5800.html

プレタきものには、絹、ポリエステル、デニム、綿、紬などの種類がありますが、今回は1番種類の多いポリエステルをお勧めします。

ポリエステル素材のメリット

次にポリエステル素材のメリットをご紹介いたします。

・圧倒的な耐久性
・洗濯機で丸洗いができる
・しわがつきにくい
・カビが生えにくい
・価格がリーズナブル

なんといっても最大のメリットは「自宅で洗えること」です。
洗濯機で丸洗いできるので、きもの姿で気軽に飲食をしたり、野外を探索できたりするのが嬉しいですね。

ここで1つ心配なのは、新品のポリきものは定着していない色素が付着していて、一度目の洗濯で色落ちする場合があるので、最初洗濯するときは他の洗濯物と一緒にしない方が良いです。ポリエステルでも、網の細かい洗濯ネットに入れてドライコースで洗うことをお勧めします。


次に大きなメリットとして、箪笥にしまいっぱなしでもカビが生えにくく、生地の劣化が少ないので、きもの生活で1番ネックとなりやすい「自宅管理が簡単なこと」が特徴です。

生絹のきものは、定期的に日陰干しをしたり業者にクリーニングを出したりと、手間やお金がかかりますが、ポリのきものの場合、それがありません。汚れたら自宅でザブザブ洗う。大変便利です。


最後に大きなメリットとは「価格がリーズナブルなこと」です。
お求めやすい金額なので、思い切って派手なものや面白い柄のきものに挑戦しやすいです。

出典:http://www.kimono-asobi.net/preta/tokusen.html

ポリのきものも、絹のきものと同じように小紋、付け下げ、訪問着、留袖など格の違うきものがあります。

もちろん素材がポリのきものであっても、結婚披露宴や式典に参列してもマナー違反ではありません。

出典:http://item.rakuten.co.jp/auc-washou/93-hlh-09/

ポリの帯も多くの種類があり、可愛い柄の帯がたくさんあります。
もちろん、全て洗濯可能です。

パンダや猫といった動物柄の帯は個性的で目を引きます。

出典:http://www.kimono-asobi.net/obi/hanhabaobi.html

出典:http://item.rakuten.co.jp/yamaki/12313-06/

なんとポリの振袖もあるんです!

モデルの「玉城ティナ」ときものブランド「キ・ス・ミ・ス」コラボの振袖が可愛い!!

出典:http://www.kimono-asobi.net/brand/tamashiro.html

出典:http://www.kimono-asobi.net/brand/tamashiro.html

ポリエステル素材のデメリット

・吸湿性が低い
・静電気が起きやすい
・見た目がテカテカしている
・肌触りが良くない
・着付けが難しい

まず最大のデメリットは「吸湿性が低いこと」です。生地が汗を吸わないので夏は暑さが籠ります。とてもじゃないですが、真夏にポリのきものは着て歩けません。


次のデメリットは、「静電気が起こりやすいこと」です。特に冬場は静電気が起こりやすいので注意が必要です。専用のスプレー(エレガードなど)をかけることをお勧めします。


最後のデメリットは、絹のきものに比べると「見た目がテカテカしており、肌触りが良くないこと」です。高価なポリのきものだと、絹に見えるようなものもありますが、それでもきものに詳しい方が見ると一目瞭然です。インターネットで購入する場合は、画像では高級そうに見えても実際に手元に届いたら生地がペラペラで安っぽい場合もあります。まずは店頭に足を運び、実際にポリのきものを見比べ、安っぽくないきものを見極められるようになりましょう。

また、生地がつるつるしているので、着心地が良くないと感じる人もいます。その上、生地が滑りやすいため慣れるまでは着付けが難しいです。

出典:http://wantresearch.com/647.html

普段着用、雨の日用、着付け練習用などにポリきものは重宝いたします。

また、最近では、きものレンタル店では、管理や手入れが簡単なため、ほどんどのお店がポリエステルのきものを店頭に並べています。

特に七五三の時に子どもがレンタルする場合は、汚れがついても大丈夫なので安心ですね。

デザイナーきものや、王道の古典柄や動物柄、レトロポップなきものなど、多くの素敵なきものが販売されています。

日常きものにはうってつけのポリのプレタきもので、きもの生活を謳歌してくださいね。

この記事のライター

いまいあえか

  • 日本
きもの大好き*俳句勉強中*日々精進

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