• 2025年1月26日14:40:38更新

奔放に自分らしい幸せを追い求める、源典侍 「源氏物語の女君がきものを着たなら」

女官と言っても、元は天皇の血筋を持ち桐壺帝に長年仕えている超高級女官。身分だけでなく趣味の高さや教養、人柄も良い。ただ……若作りで色好みなことだけがタマニキズ、というわけです。

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奔放に自分らしい幸せを追い求める、源典侍 「源氏物語の女君がきものを着たなら」vol.13

こんにちは。tomekkoです。
2025年もどうぞよろしくお願いいたします。

2024年はNHK大河ドラマ『光る君へ』に絡めてこちらの「源氏物語の女君がきものを着たなら」を連載してきましたが、この見立てが毎回本当に楽しくて!

きものとさんからも「ぜひ」と言っていただけたので、もうしばらくお付き合いください。

さて、美しい女君が数多登場する源氏物語の中で、物語をエンタメとして盛り上げるおもしろおかしいエピソードが時折挟まれます。

いわゆるギャグ要員、実際宮中にいる「あの人のことね……」と読者からくすくす笑われる対象。

有名なのは、没落した宮家の姫君で何事においても古臭いセンスの持ち主、末摘花。

玉鬘と似た境遇なのに真逆の待遇だということに納得のいかない、下品で育ちの悪い近江君。

そしてもう1人!

若きモテモテ御曹司にチヤホヤされて舞い上がったものの、実はからかわれ、陰で笑い者になっていた、源典侍(げんのないしのすけ)です。

有名な男好きのお婆さんを冗談で口説いたらノリノリで来られてしまい、あれよあれよと男女の仲になってしまった光源氏。

ちょっとさすがに人の噂になるのも恥ずかしいので冷淡に接していたものの、帝にまでバレてしまいまんざらでもない様子の源典侍の対応に辟易します。

しつこさに負けてある夜源典侍を訪ねていくと、ライバルの醜態を見てやろうと忍び込んできた頭中将と鉢合わせ。揉み合っているうちに相手が分かり、慌てふためいて震えている源典侍を置いて若い男同士、笑いながら出ていってしまう、というエピソードです。

昔は美人で実際モテモテだった、一番良かった時代の価値観のままアップデートできず、周りの変化や時の流れについていけないまま、すっかり老いぼれて誰にも相手にされないどころか今では陰で笑われているオツボネ様……ちょっと中高年には耳が痛い職場の”あるある”かもしれません……

大河ドラマの影響もありまだまだ大好評連載中!
気になるコラムの続きは、「きものと」公式サイトにて!↓↓

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