- 2024年8月10日22:36:04更新
故・中村富十郎夫人 渡邊正恵さん 「歌舞伎俳優 ご夫人方の装い」
歌舞伎界の人間国宝・五代目中村富十郎さん。卓越した舞踊で観客を魅了しましたが、2011年にお亡くなりになりました。今回は富十郎さんご夫人にご登場いただき、劇場での装いから、富十郎さんとの思い出、ご結婚後ご苦労されたこと、ご子息である歌舞伎俳優・中村鷹之資たかのすけさんにまつわるお話をうかがいました。
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きものと、わたし
「きものと、わたし」というテーマにて着物と関わる様々な人のインタビューとコラムを
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故・中村富十郎夫人 渡邊正恵さん 「歌舞伎俳優 ご夫人方の装い」vol.5 ―“妻の仕事“に正解はない、礼儀を欠かず誠意をつくす
歌舞伎界の人間国宝・五代目中村富十郎さん。踊りの名手で知られ、卓越した舞踊で観客を魅了しましたが、2011年に81歳でお亡くなりになりました。
今回は富十郎さんご夫人にご登場いただき、劇場での装いから、富十郎さんとの思い出、ご結婚後ご苦労されたこと、ご子息である歌舞伎俳優・中村鷹之資たかのすけさんにまつわるお話をうかがいました。
また9月に舞踊の新流派・芳澤流を興し芳澤壱ろはいろはを襲名する、ご息女の舞踊家・渡邊愛子さんにもご登場いただき、若い舞踊家の装いなどもご紹介いただきます。
劇場でお客さまをお迎えする装い
──「劇場でお客さまをお迎えするさいの装い」をテーマにお越しいただいております。盛夏での装いになるかと思います。どのようなお召し物かうかがってもよろしいですか。
「これは絽の付下げ小紋です。襲名のときは訪問着にしますが、それ以外で訪問着だと少し重いかなと思いまして。
初日などは付下げ小紋にして、一つ紋が入っているものを着ます。
派手にならないよう、心がけて着るようにしていますね」
「実は私、花の柄は好みではないのですが、この桔梗はすっきりした感じで気に入っています。
花柄でこういう表情のものがあまりないんですよね……抑えたトーンの色味に波の地紋で涼しげに感じています」
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