- 2023年8月13日19:47:46更新
神聖なる能面 ~女流能楽師・田中春奈さんに聞く~ 「気になるお能」vol.4
無表情な面、聞き取れない言葉、古い価値観——能楽へのハードルは高く感じてしまいがち。
室町時代から受け継がれてきた日本を代表する舞台芸術への扉を、一緒に開いてみませんか?
今回は、能楽師にとって何よりも大切な「能面」について、春奈さんの想いをお聞きしました。
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まなぶ
「まなぶ」というテーマにて、様々な《まなび》のコラムをお届けします。
神聖なる能面 ~女流能楽師・田中春奈さんに聞く~ 「気になるお能」vol.4
お能で使う「能面」と狂言で使う「狂言面」。それらを併せて、「面(おもて)」といいます。
最も有名なのは、口が耳まで裂け2本の角のある「般若(はんにゃ)」でしょう。これは、生霊や死霊などを写した「怨霊面」のひとつで、嫉妬に狂う女性をあらわしています。
こちらを含め、
・翁面(おきなめん)
・尉面(じょうめん)
・男面
・女面
・怨霊面
・鬼面 (きめん)
これら6種類があり、その数およそ200パターン。
「面は、約千年前に流行ったメーキャップを彷彿とさせ、例えば、能を代表する面である『小面』は、ティーンエイジャーの純真な女性です」
無表情な面、聞き取れない言葉、古い価値観——能楽へのハードルは高く感じてしまいがち。
室町時代から受け継がれてきた日本を代表する舞台芸術への扉を、一緒に開いてみませんか?
今回は、能楽師にとって何よりも大切な「能面」について、春奈さんの想いをお聞きしました。
詳しい『お能のススメ』は、きものと公式サイトより!↓↓↓
田中春奈
能楽シテ方金剛流師範、公益社団法人能楽協会会員。
1998年入門、故宇高通成師に師事。米国Pitzer大学にて文学士号、京都芸術大学大学院にて芸術修士号取得。
能楽師としては、2004年より公益社団法人能楽協会 nohgaku.or.jp 所属。
2006年熱田神宮能楽殿に於いて、能「花月」にて初シテ。その後は毎年行われる名古屋能楽堂での若鯱能及び、定例公演に出演他、2008年より海外での能楽公演、ワークショップ(フランス、ベルギー、米国、スロベニア、韓国他)のアレンジメント及び通訳兼アシスタントを多数務める。
大学講師としては、2006年より6年間、京都精華大学人文学部シナリオ技法(演劇)の講義を担当、2014年以降は日本福祉大学に招聘されゲスト講師として登壇し、今年で9年目を迎える。
また2016年に京都市が発足した、京都市認定通訳ガイド(第一期)としても活動し、海外ツーリストの京都での特別な文化体験のプロデュースや、国際会議の際のVIPレセプションやパーティーでの京都市長及び各国大使などの歓談通訳も務める。
この記事のライター
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