• 2022年6月2日12:32:47更新

夏の祝言 〜小説の中の着物〜 「徒然雨夜話ーつれづれ、あめのよばなしー」第十三夜

ー小説を読んでいて、自然と脳裏にその映像が浮かぶような描写に触れると、登場人物がよりリアルな肉付きを持って存在し、生き生きと動き出す。今宵の一冊は『御宿かわせみ15 恋文心中』より「祝言」。現代ではまず見ることのできない、夏の婚礼衣裳のお話。ー京都きもの市場がお届けする、「きものと」にてコラム連載中!

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夏の祝言 〜小説の中の着物〜 「徒然雨夜話ーつれづれ、あめのよばなしー」第十三夜

小説を読んでいて、自然と脳裏にその映像が浮かぶような描写に触れると、登場人物がよりリアルな肉付きを持って存在し、生き生きと動き出す。

今宵の一冊は『御宿かわせみ15 恋文心中』より「祝言」。

現代ではまず見ることのできない、夏の婚礼衣裳のお話。

最初にご紹介するのは、平岩弓枝著『御宿かわせみ15 恋文心中』。

作中、6月末に行われた祝言で”るい”がまとうのは、平絽の白無垢、翠紗の打掛といった夏の婚礼衣裳です。

現代では、夏の白無垢や打掛を見ることはまずないでしょう。列席者も、エアコンの効いた式場だし、行った先で着替えるのだから袷でOKというのが通念となっていますね。

仮に絽の留袖や訪問着を持っていても、式場側から、写真写りの良さという意味で袷を勧められることもあるようです(袷の方が圧倒的に多いため、並んだ際にぼやけて見えるから、とか…)。

エアコンなどない自宅で式が執り行われることが普通であった時代には、花嫁衣裳も留袖も、絽や紗といった夏の素材が当然ありました…

今コラムからは小説をモチーフにした素敵なスタイリングのお話♪
詳しくは、きものと公式サイトより!↓↓↓

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