- 2016年7月15日11:50:43更新
これぞ職人技!珊瑚の本場高知県土佐の工房でつくられた帯留め・根付が美しい
珊瑚で作った帯留め・根付をご紹介致します♪
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みなさん初めまして。
今回の投稿が初めてとなります高知県・土佐の工房『花虫八放(はなむしはっぽう)』です。
今回は珊瑚で彫り上げた帯留め、根付など3品をご紹介致します。
まず、当工房について簡単ではありますがご説明致します。
当工房は高知県土佐市宇佐町で、珊瑚の加工場と店舗を併設しております。
土佐は、珊瑚の本場として知られています。
当工房職人『岡林秀豊(2年前に”修豊”から改名)』は日本伝統工芸展にて入選歴もあり、土佐さんごまつりでも数々の賞を受賞するなど珊瑚業界でも名が知られている職人です。
今まで作り上げた作品も非常に高い評価を受けております。
また、これまでの作品等が評価され平成27年度高知県産業技術功労者表彰を受けております。
さて、本日ご紹介致します珊瑚作品が以下となります。

まず一つ目は深海珊瑚を使い彫り上げた桜彫りの帯留め・根付です。

こちらは珊瑚をくり貫いて作っております。珊瑚の帯留めは金具を取り付けてある作品が多いですが、くり抜きにすることにより金具で紐を痛めることが少なくなっております。
ただし、くり貫いた部分を中まできれいにするには職人の腕にかかっております。

また、こちらの作品は帯留めだけでなく根付けや帯飾りなどにも利用できるように細工してあります。
大事なお着物に合わせて、色々な場面に合わせて帯留め・根付け・帯飾りなど使い分ける事もできます。

裏面には鼈甲を貼り合わせています。

2品目は瓢箪の帯留め・根付けです。

こちらの作品も桜彫りと同様にくり貫いており、また根付けなどにも使えるように彫り上げております。

裏面にも瓢箪を彫っており、全部で六瓢箪となっています。
古来より珊瑚のお守りとしての良さ、末広がりのひょうたん、六瓢=無病といった事から大変縁起の良い作品に仕上がっております。

本日最後のご紹介は龍の根付けです。シナ海白珊瑚を使用しています。
土佐沖等で採取される白珊瑚原木とは違い、シナ海で採取された白珊瑚で独特のブラウン色が作品に良い色合いを持った珊瑚です。

珊瑚の龍彫りなど、細かい彫りほど職人の個性が出てきます。
岡林秀豊は珊瑚職人として和物を得意としており、たくさんの帯留め・根付けなどを彫り上げてきました。
珊瑚原木の形や色合いは同じものは1つと無く、珊瑚の作品は全てが1品物です。

裏部分も丁寧に彫っております。
今回ご紹介致しました帯留め・根付けについてのお問合せやご質問などございましたら、どうぞお気軽に当工房までご連絡下さいませ。
この記事のライター
- 珊瑚の帯留めや簪、帯飾りなど配信していきます