• LIKE110
  • 2109view

【複製がひらく文化財の未来】〈ぶんかつ〉公開シンポジウム2019!

国立文化財機構 文化財活用センター〈ぶんかつ〉は、「複製がひらく文化財の未来」をテーマに、東京国立博物館において公開シンポジウムを開催します。

■ 趣旨
文化財活用センター〈ぶんかつ〉では日本の文化財に親しむ機会を増やし、理解を深めるきっかけとなるよう、先端的な技術による文化財の複製を製作し、その複製を展示イベントや教育プログラムで公開活用することに取り組んでおり、このシンポジウムでは「文化財の複製」について様々な立場の方から発表があるとともに、その「活用」がもたらす可能性や未来について議論されます。

◎【発表者】(発表順・敬称略)
・松嶋 雅人 文化財活用センター 企画担当課長
・大河内 智之 和歌山県立博物館 主任学芸員
・大杉 栄嗣 大塚オーミ陶業株式会社 代表取締役社長
・山口 晃 画家

◎【プログラム】
12:30- 開場・受付開始
13:00- 開会のごあいさつ
① 文化財複製をめぐる〈ぶんかつ〉のめざす〈新しい展示〉
② 3Dプリンター製「お身代わり仏像」の活用と文化財保護
③ セラミックアーカイブの可能性
④ 模写と複写
⑤ 発表者によるパネルディスカッション
16:00- 閉会

------------------------------------

✤ プロフィール ✤

❶ 文化財複製をめぐる〈ぶんかつ〉のめざす〈新しい展示〉(25分)
【松嶋 雅人(まつしま・まさと) 文化財活用センター 企画担当課長】

東京国立博物館において、日本絵画史の調査研究をふまえた常設展示ならびに特別展事業にたずさわる。2007年の応挙館障壁画50面(DNP「伝匠美」)、国宝「松林図屏風」複製画(2008年/キヤノン・京都文化協会)以来の複製画制作、「TNM & TOPPANミュージアムシアター」の「洛中洛外図屏風と岩佐又兵衛」(2013年)、「風神雷神図のウラ -夏秋草図に秘めた想い-」(2019年)のVR作品、「洛中洛外図屏風 舟木本」3Dプロジェクションマッピング「KARAKURI」(2013年/ネイキッド)、そして「親と子のギャラリ -びょうぶとあそぶ 高精細複製によるあたらしい日本美術体験」(2017年)、「親と子のギャラリー トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館」(2018年)といった体験型展示や文化財の複製制作、高精細映像事業にかかわる。


❷ 3Dプリンター製「お身代わり仏像」の活用と文化財保護 (25分)
【大河内 智之(おおこうち・ともゆき) 和歌山県立博物館 主任学芸員】

仏像、神像などの彫刻資料を中心に日本美術史を研究し、和歌山県立博物館では2006年「熊野・那智山の歴史と文化」、2010年「移動する仏像」、2012年「高野山麓 祈りのかたち」、2014年「熊野 聖地への旅」、2019年「仏像と神像へのまなざし」など地域における信仰のありかたに着眼して展覧会を開催。2010年から、県立和歌山工業高校の生徒とともに3Dプリンターを用いた文化財の複製製作を始め、さわれる文化財レプリカによる博物館展示のユニバーサルデザイン化や、防犯・防災のため過疎地域の寺社に安置する「お身代わり仏像」の活動を通じて博物館活動の枠組みを広げる試みを続けている。博士(文学)。


❸ セラミックアーカイブの可能性 (25分)
【大杉 栄嗣 (おおすぎ・えいつぐ) 大塚オーミ陶業株式会社 代表取締役社長】

1955年生まれ、滋賀県出身。1978年、京都産業大学経営学部経営学科卒業。1979年、大塚オーミ陶業(株)に入社。2006年執行役員、2011年取締役(兼)常務執行役員営業部長等を経て2012年、代表取締役社長に就任。大塚オーミ陶業(株)は近年、焼き物による文化財などの複製の製作にも携わり、2010年にはキトラ古墳壁画の再現(文化庁)、2018年国宝火焔型土器の複製(十日町市)などの実績がある。西洋絵画1,000余点を原寸大で陶板に複製し展示する大塚国際美術館(鳴門市)は今年で開館21年となる。2018年第7回ものづくり日本大賞内閣総理大臣賞を受賞。


❹ 模写と複写 (25分)
【山口 晃(やまぐち・あきら) 画家】

1969年東京生まれ、群馬県桐生市に育つ。1996年東京芸術大学大学院美術研究科絵画専攻(油画)修了。日本の伝統的絵画の様式を用い、油絵という技法を使って描かれる作風が特徴。絵画、立体、漫画、インスタレーションなど表現方法は多岐にわたる。近年の展覧会に、2012年「望郷TOKIORE (I)MIX」(銀座メゾンエルメス)、2015年「山口晃展 前に下がる 下を仰ぐ」(水戸芸術館現代美術ギャラリー)、2018年「Resonating Surfaces」大和日英基金ジャパンハウスギャラリー、ロンドン、イギリス等。2013年『ヘンな日本美術史』(祥伝社)で小林秀雄賞受賞。2019年NHK大河ドラマ「いだてん」のオープニングタイトルバック画を担当。現在、月刊「モーニング・ツー」にて「趣都」を連載中。


❺ 発表者によるパネルディスカッション (40分)
【モデレーター:小林 牧 文化財活用センター 副センター長】

------------------------------------

✤ 文化財活用センターについて ✤

文化財活用センターは国内外のさまざまな人が、日本の文化財に親しむ機会を拡大するため、2018年7月、国立文化財機構のもとに設置された組織です。愛称は〈ぶんかつ〉。文化財を通じて豊かな体験と学びを得ることができるよう、文化財を活用した新たなコンテンツやプログラムの開発を行っています。また、国立博物館の収蔵品の貸与を促進する事業や、文化財のデジタル情報の公開、文化財の保存環境に関する相談窓口を開設しています。

_______________________

✤ リンク ✤
◉ SNSリンク▼
〔Twitter〕https://twitter.com/cpcp_nich
〔Instagram〕https://www.instagram.com/cpcp_nich/

◉ 文化財活用センター公式サイト▼
https://cpcp.nich.go.jp/

◉ WEB申し込みはこちら(11月18日まで)▼
https://cpcp.nich.go.jp/modules/r_form/index.php?id=12
  • 【複製がひらく文化財の未来】〈ぶんかつ〉公開シンポジウム2019!
  • 【複製がひらく文化財の未来】〈ぶんかつ〉公開シンポジウム2019!

このイベントの投稿者

WAi! WAi! JAPAN

  • facebook
  • twitter
  • 日本
Powered by KIMONO BIJIN

イベント情報